【事業家集団の現場から】リニューアル開発リーダーに抜擢!新卒1年目がいかにして修羅場をくぐり抜けたか

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「事業家集団」の集うじげんで働くってどういうこと?

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左はマツケンさん、右はたぐてぃさん

こんにちは。広報担当のpecoです。
しばらくブログ書いていないうちに、だいぶカレー色が濃くなってしまっていましたが、今日はちがいます!!!!

少数精鋭の“事業家集団”の集うじげんでは、今、どんな社員がどんな想いで働いているのか、現場のリアルを伝えるべくスタートさせたインタビュー企画の新連載「事業家集団の現場から」です。

第一回目としてご紹介するのは、新卒1年目で急遽「アルバイトEX」の大規模なシステムリニューアルの開発リーダーに抜擢されたエンジニアたぐてぃさん(「T」と表記)とその彼を支える先輩エンジニアマツケンさん(以下「M」と表記)。

「アルバイトEX」リニューアルの裏方にどんなドラマがあったのか、頼りにしていた先輩の退職に新卒は何を思ったのか、数々の困難をくぐり抜けた先で何を学んだのかについて取材しました。

新卒1年目が挑んだ「アルバイトEX」リニューアルプロジェクト

アルバイトEXリニューアルプロジェクトインタビュー

「残ったリニューアルプロジェクトは任せる」と言い残され、焦るたぐてぃ氏

エンジニア主導で始まった大規模なシステムリニューアル

-今回のリニューアルの目的はなんだったのでしょうか?

T)パフォーマンス向上とメンテナンス性向上を目指した大規模なシステムリニューアルです。Rubyは1.8から2系、Ruby on Railsは2系から4系にバージョンアップを行いました。
表側の機能はほぼ維持したまま、システム構成とロジックの改修を行い、安全にリリースすることを目指しました。

-バージョンアップっていうとそんな大変そうな響きはしないんですが…?

T)エンジニアの方にはバージョンの数字で分かって頂けると思うんですけど…アルバイトEXは2008年のリリース以来、バージョンアップを行っていませんでした。ほぼ全てのコードを書き換えたということです。
加えて、当時開発に携わったエンジニアはもういませんし、手元にある仕様書も十分ではありませんでした。つまり、ほぼ1からサービスをつくるのと同じくらい、いやそれ以上に負担の大きい業務でした。

-リニューアルプロジェクトはどのように始まりましたか。

T)エンジニア主導で企画自体は2014年9月にスタートしました。
最初は本当にリニューアルの優先順位が高いのかどうか、という議論もありました。「バージョンアップをして一体何が変わるのか分からない」「現状でサービスは問題なく動いているんだから、他に投資したい」等の意見があったりと、エンジニア以外に理解を得るのには時間がかかりました。しかし、今後サービスを保守していく上で一番そのリスクを理解しているのはエンジニアなので、諦めずに根気強く説得し、(若干前のめり気味でしたが)開発が始まりました。
当初は年内(2014年)にリニューアル完了する予定だったんですけれども…。

急遽、新卒がプロジェクトの開発リーダーに抜擢

-実際にはどうだったんでしょうか?

T)リニューアル着手後に、どうしても優先順位が高い他の案件が入って開発が止まったり、社内の体制変更があったり、そうしてバタバタしている中で、開発の中心メンバーの一人の退職が決まりました。
プロジェクト長期化のあるあるですが、あとから新しい要求が発生して仕様が膨らんだりと、紆余曲折あり、結局半年かけて4月中旬のリリースになりました。

-ずいぶん時間がかかってしまったんですね!二人がジョインしたのはいつからですか?

T)11月です。
開発がはじまって、先輩に鍛えられながら一部の機能開発を担当していました。
自分が究めたいと頑張ってきたインフラを任せてもらえていたので、はりきっていました。

M)2月下旬です。プロジェクトの後半ですね。

T)状況がかわったのは、1月です。頼りにしていた先輩の退職が決まりました。
「残ったリニューアルプロジェクトは任せる」と言われました。

先輩エンジニアの退職で難航するリニューアル、もがき苦しむ日々

アルバイトEXリニューアルプロジェクトインタビュー

「実装する機能として8割終わっていたとしても最後の詰めの部分や確認作業の方にものすごく時間がかかる」ことを学ぶ

とにかく自分がなんとかしなければと必死に言い聞かせる

-リニューアル開発を任せると言われた時は、どういう気持ちでしたか?

T)尊敬する先輩の退職もショックでしたが、いずれは…とどこかで思っていた部分もありました。ただ、開発はもう引き返せない状況でした。大規模リニューアルを自分がメインで担当すると考えた時に、その責任の重さに対しての衝撃が大きかったように思います。とにかく自分がなんとかしなければと必死に言い聞かせたのを覚えています。

-引継ぎ時点で開発はどのくらい進んでいたんですか?

T)8割くらいでしょうか。今、思えば浅はかでしたが、当時の自分は8割の進捗を、楽観視しており、あと1ヶ月程度で終わるだろうと見積もっていました。あとになって、実装する機能として8割終わっていたとしても最後の詰めの部分や確認作業の方にものすごく時間がかかるということがわかりました。

「アルバイトEX」としての“完成”は何なのか、を考えることの大切さ

アルバイトEXキャプチャ

リニューアルした「アルバイトEX」

-引き継ぎはどのように進めていましたか?

T)一通り残りのタスクを先輩にヒアリングして、自分がやるべきことを洗い出すようにして進めました。
ただ、もともと新卒1年目の自分と先輩エンジニアとの間には技術力のギャップも大きく、わからないことがあったら質問してと言われても、何を聞くべきなのか、まだソースに落ちていない実装予定の機能をどう形にしたらいいのかなどわからないことだらけでした。

-今思えば引継ぎは不十分だったと。

T)はい。残りタスクを確認する以前に、そもそもこのリニューアルが目指している全体像、つまり「アルバイトEX」としての“完成”は何なのかを自身で把握しているべきだったと思います。そのせいで、あとから仕様が膨らんだり、確認事項が漏れていたり、やるやらないの判断が属人的になってしまったり…と余計な混乱が多く生じていたと思います。

-では引き継ぎ後はきっと大変だったでしょうね。

T)そうですね。今、目の前にあるタスクの消化とプロジェクト全体の管理を同時並行で進めないといけない状況でした。それは先輩の下にいたときにはわからなかったことで、裁量が大きい分、プレッシャーがこんなに大きくて、やることもこんなに増えるものなんだということを痛感しました。
開発に集中できる時間はむしろ減ってしまうし、あとから実装漏れが発覚するし、テストが回らないし…と、完成形が見えず、霧の中を全力で走っている感じの日々が続きました。

再び加速する開発現場と仕事の進め方についての学び

アルバイトEXリニューアルプロジェクトインタビュー

チームにジョインして早速、「限られた時間の中で実装の必要な機能、テストすべき項目を明確」にしていったマツケン氏。

まずは「いつリリースするのか」を決める

-そんな、混沌とした現場に、マツケンさんが加わったわけですね。

M)そうですね…。プロジェクトの立て直しが必要とのことで、2月頃にジョインしました。

T)自分の力でなんとかできなかったことは本当に悔しいですし、マツケンさんを巻き込んでしまう形となり申し訳なかったのですが。

-現場に加わってみて率直にどう感じましたか。

M)タスクの洗い出しが不十分な上に、リリースまでの道のりを見失っていると思いました。正直、このままではいつリリースできるかが見えていない状況でした。

-いつリリースできるかわからない…とは?

T)発生したバグを一元管理して、優先順位をつけて1つ1つ解消してたんですが…。

M)バグは次から次へと出てきますし、なくなったらリリースしようということでは、工数がわかりません。まずは「いつリリースするのか」を決めて、リニューアルの目的に立ち返り、その日に向けて最低限何をすべきかというふうに考えます。そうすると限られた時間の中で実装の必要な機能、テストすべき項目が明確になります。

これからは、チームで取り組んでいける仕組みを自ら主導して創りたい

アルバイトEXリニューアルプロジェクトインタビュー

「マツケンさんから新しい技術を学んだりするのが単純に楽しかった」と語るたぐてぃ氏

-なるほど。マツケンさんがチームに加わってから、たぐてぃさんの表情が明るくなったという噂も耳にしましたが?

T)そんな噂は知りませんでしたが(笑)、特に、プロジェクトの進め方と設計をサポートしていただき、リリースの見通しが立ってとても安心しました。
また、マツケンさんは自分の質問に対して、必要最低限のことを答えてくれるというのではなく、10倍くらいの情報量で解説していただきました。自分がどの部分の知識が足りていないのかを把握したり、新しい技術を学んだりするのが単純に楽しかったです

-また、リードしてくれる人ができて、依存体制に逆戻り…ということにはならなかったのでしょうか?

M)あくまで自分はサポートという位置づけで、できるだけこちらで決めずに、考えて答えを出してもらえるようにしていました。

T)1度、自分がやらないとどうしようもないんだ、というところまで追い詰められてからは、意識が変わりました。マツケンさんに入っていただいたあとも、アドバイスはいただきながら、自分でこのリニューアルの目的に立ち返り、スケジュールを踏まえた上で判断できるようになったと思います。

-紆余曲折を経て、無事リニューアルをしたときの心境は?

T)とにかくほっとしました。やっと終わったんだと。

-またリニューアルを任されたら、今度はもっとうまくできると思いますか?

T)はい。少なくとも、もっと高い視座で、サービス全体が目指すものは何かを考えられると思います。また、今回はエンジニアという枠を超えた部分、たとえばセールスやマーケターなど他職種の方にどんな影響が出るのかまではとても思い及ばず、指摘を受けることがありました。これからは経験を生かし、もっとチームで取り組んでいける仕組みを自ら主導する形で創りたいと思います。

修羅場をくぐり抜けた先にあるもの

アルバイトEXリニューアルプロジェクトメンバー写真

アルバイトEXリニューアル後にチーム全員で撮った1枚

リードエンジニアになることが貴重な成長機会

-マツケンさんはチームに加わり、苦戦するタグティさんを見ていてどう感じていたんでしょうか。

M)大変そうだけどいい経験してるんじゃないかなと思いました。エンジニアなら誰しもが通る道ではないかと思います。私自身も入社半年で10人のエンジニアを抱えるプロジェクトの開発リーダーを任されたことがありました。あれはつらかった…(遠い目)。

T)そうなんです。先が見えないリニューアルの真っ只中にいるときはとても苦しかったですが、マツケンさんの話をきくと、あれ、これって普通なのかなと、何も言えなくなりました(笑)

-退職した先輩エンジニアに対して今はどんな気持ちでいますか?

T)リニューアルで追い詰められていたときは、ちょっと恨んだこともないわけではないですが(笑)引継ぎの時に、リードエンジニアになることが貴重な成長機会だと言われたのはよく覚えています。そして今、その意味がちょっとわかります。

自分の場合は特に、頼れる人がいると、つい甘えてしまいます。自分しかいないんだ!という危機的な状況の中だからこそ、成長できたんだと感じます。周りからもそう言われます。

またこのリニューアルと1人で向き合ったからこそ、その先輩が、このリニューアルでやろうとしていたこと、じげんで実現したかったこと、夢に向かって退職という選択をしたことについて、より理解できるようになりました。
今はその先輩のことを応援していますし、リニューアル期間中、レッドブルを送ってくれるなど、とても気にかけていただいたことにも、自分を信頼してリニューアルを任せてくださったことにもとても感謝しています

エンジニア発でどう事業を創り、組織を変えていけるのか

アルバイトEXリニューアルプロジェクトお祝い風景

リリース時はいつもみんなでお祝い。嬉しそうなたぐてぃ氏

-リニューアルを終え、2年目を迎えましたが、今はどんな目標を持っていますか?

T)「アルバイトEX」については、今、目の前にあるバグの修正やリニューアルに追われるだけではなく、中長期的な目線で何をすべきかを考え、開発をリードしていけるようになりたいです。
個人としては、今、自分は「アルバイトEXのリニューアルを経験」したことは社内で認めていただいていますが、まだまだ1つの分野で突出して頼りになる存在ではありません。ですので、もっと社内外問わず通用するスキルを身につけたいですね。
また、エンジニア発でどう事業を創っていくのか、組織を変えていけるのかというところにもコミットしていきたいと思います。

-マツケンさんは今回はリニューアルのピンチヒッターでしたが、じげんでどんな目標をお持ちですか?

M)私は前職までは、自社メディアもなく、ウォーターフォール型の開発しかできていませんでした。じげんはまだ未成熟ながらも、アジャイルな考え方を尊重してくれる会社なので、もっとアジャイル開発を究めていきたいと思います。

リニューアルとは関係ないですが

最近影響を受けた本について

-じげんで活躍するお二人がどんな本に影響を受けているのかをお伺いしたいです。

M)読んだのは『組織パターン』です。

『組織パターン』James O. Coplien (著), Neil B. Harriosn (著), 和智右桂 (翻訳)

翔泳社『組織パターン』

アジャイル開発に興味があった流れで読み始めたんですが、今までの経験したことが言語化されていると思いました。アジャイル的な「仕組み」まではいかないけど、事例が多く紹介されていて参考になります。アジャイルにも影響を与えたらしいです。

T)自分は紹介したい本がたくさんあります。その中から3つピックアップすると…
『孟子』

 孟子 (岩波新書)  金谷 治 (著)

岩波書店『孟子』

孟子は「性善説」と「理想主義」の2つがポイントだと思っています。働いている中で、新しいことを取り入れたいと思っていても、コストのかかることなので、上を説得する必要が出てきて、その過程で断念して不満が残るケースもあると思います。ただ、自分はそこで諦めるのではなく突き抜けていって、新しいものをプロダクトに取り入れたり、挑戦したりしていきたいという想いがあって、その気持ちを後押ししてくれる一冊でした。

『パーフェクト Ruby on Rails』 『パーフェクトRuby』

技術評論社『パーフェクト Ruby on Rails 』

パーフェクト Ruby on Rails

技術評論社『パーフェクトRuby (PERFECT SERIES 6)』

パーフェクトRuby

しばらく古いバージョンのRubyを触っていたので、辞書的に読んでいました。よくまとまっていて参考になりました。

『DevOps 逆転だ!』

日経BP社『The DevOps 逆転だ!』 ジーン・キム (著), ケビン・ベア (著), ジョージ・スパッフォード (著), 榊原彰 (監修)

日経BP社『The DevOps 逆転だ!』

開発の現場を舞台にした小説です。リニューアルしていたときの自分と少し重ねながら、開発と運用が一体となったチーム体制「DevOps」について学びました。単純に物語として面白いですし、自分がどのような姿勢で臨めばよいのか参考になりました。

そして、次の「事業家集団の現場」が始まる

インタビューいかがでしたでしょうか?

代表平尾のインタビューではなく、今、じげんで働く「事業家集団」の中に息づく、Entrepreneurshipを感じていただけたらと思います。

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